人気ブログランキング | 話題のタグを見る

陶芸のひとりごと

nodacchi21.exblog.jp

愛知県長久手市在住、46歳野田宗憲(のだっち、むねサン)カメラを生業に、陶芸、グルメ、読書、旅行、登山などを楽しんでいます。

ブログトップ

魅惑の陶製人形

愛知県陶磁美術館では、
魅惑の陶製人形展が催されています。
磁器製人形の起源は中国・徳化窯で作られたものとされ、ここから発展してヨーロッパのフィギュリン、ドレスデン人形やハンメル人形などが作られました。これらは一大需要先となるアメリカに輸出され、多くの家庭で飾られてきました。第一次世界大戦の勃発は米欧関係を悪化させ、日本製の陶製人形が「ノベルティ」として販路を得たのです。1914年、瀬戸の山城柳平商店(現・丸山陶器)やゴトー(後藤松吉)が創業し、我が国の花形輸出品の1つとなり、ノベルティ生産は大きく発展しました。1980年代のプラザ合意、1990年代のバブル経済崩壊など、ノベルティ製造、販売は衰退という悲運を辿るのですが、現在でも、これらは世界中の陶製人形ファンを魅了させ続けており、今も「Made in 瀬戸のノベルティ」はつくりつづけられています。
今年「瀬戸のノベルティ生産」が始まって100年。
政治経済に影響を受けながら生産されてきた、瀬戸のノベルティは歴史的にはなかなか面白いが、
精緻で華美な人形は、どうも私には別次元のモノ。
常設展示されている、加藤瞬陶先生の「湖上の月」のような作品の方が、
性に合っています。
魅惑の陶製人形_b0095350_13365268.jpg

by nodacchi21 | 2014-08-14 14:30 | 陶芸・展覧会

by nodacchi21